パロル(ことば)がロールする、ことばの錬金術
Je t’aime moi non plus
Serge Gainsburg
ことばからことばへと流れ流れるように移り行く彼のスタイルは、ことばを躍らせ、ことばに命を吹き込み、ことばと戯れることで新しい表現を模索するというものだ。パロル(ことば)がロールする、いわば、ことばの錬金術によって、表現のもっとも直接的手段でもって、解体されるプロセスの目撃者であり、当事者となる。
またの名は「ことばの解体業」。ことばの解体とは、同時にことばの懐胎を意味する。つまり新たな意味を産み落とす。そのポップ構造を称して、彼はチャック・ベリーがロックンロールを生み出したように、ゲンスブールが「モワ・ノンプリュ」といいはなったように、ロピュールはパロールン・ロールを生み出し、ここにパロールンローラーを宣言するのだ。
「セルージュ・マジック」
たとえばMCロピュのDJタイムで披露されるパロールン・ロール No1
ゲンスぶるトリビュー徒によるセルジュにささげるオマージュ
目配せなんて日常茶飯事
オードブルっていう感じ
次にご披露メインディシュ
その遍歴にて物語る
知の気の多い欠陥すなわち痴的ぶるその語り口
トリコロールの旗の元向かうところ敵なし
虜になるもの数知れないが
不精さが売り それも性
ジタンの煙とごきげんスマイル
異端の香りでどんな女もすぐにまいる
ヒーローはフレンチなエロ
デモーニッシュな唇にメロメロ
オオララ、セルージュマジックで
メロディゾーンは大騒ぎさ
おおらか、じっくり、しっとり、
ひとりでメロディ・ネルソンがゆく
シャンソンドールと踊ルンバ
流すは浮名のデカダンスをば
ピアノに向かってソングライト
お手のものさ、そのぐらいはと
恋を渡り歩くカサノヴァ
ギター片手にボサノヴァ
べべを熱めに着込んでさ
ハレンチヴィヴィッドソングのデュエットさ
ピッタリジェーンの鎖で縛ってドッキング
愛しきシャルロットを共作
気取りはないさペテン師でも
悟りもないさあくまでも
天使と悪魔 されば一致
どんなときでもサノヴァビッチ
ジェンダー超えた色事師
それには誰も異論なし
ロリータボードに乗っかって
素肌の海をいくつ越えたっけ
愛していてもモアノンプリュ
愛しているのはプレノンリュリュ
エロジックでメロディ練れば
アナルシズムの屁もひねらぁ
愛しの娘とアイでフォーエヴァー
イエローな果実かじるってば
不謹慎長官軌道をそれる
スキャンダ-ルなジュリアン・ソレル
その道刺激にみちみちて
はかばかしくもばかばかしくて
かくしてスカトロダンディズムの講師も
けっしてカストロのファシズムの行使に負けじと
どこまでもクールなR指定がルール
支障なし唯一の師匠はヴィアンである
永遠のダンディ ポエムのように微笑むボエーム
言葉のキャンディ 舌でころがしたミューズのハレーム
カリスマに扮する地上のダダ天使
星からの知らせに耳を済まし
性器と戯れ正気を醸し
半世紀と一ダースほど流転なり
しょせんこの世は仮住まいとばかり
ソングリスト
ハアン?
ドォ?
トロォ~イ!
てなもんでコレクション
何にだってなれるんだ
と彼はかさかさの唇を口笛に変えた
変幻自在のメデューム?であるところのわたし
と誰かこっそりつぶやいた
わたしはしたわ
しかし
!
~ ~
◎ ◎
∵
<>
慣れず鳴れよ
きっと、キイっと
♪♪♪
奇異であれ、キーとなれ
淡々異端児いい感じ
♪♪
いきをもって弾ける気泡
そうやってはじけ飛ぶわけなのさ
思いのまま八方にて発砲せよ
心の銃よ、真の自由よ!
■
□
わたしはわたしさ
自ら私らしさを示唆
それは何、何ゆえのわたし?
口は勝手にそうつぶやいていたっけ?
あらゆる自分らしさとは?
いわゆるおのれのなかの他者
そは誰じゃ?
気泡は弾け希望はいじけ…
とな?
▲
▼
炎を灯そう!
モエロティスム、燃えろ!
ためいきをいきに見せる
風を纏ったこいきなエース
もしかしてピエロ・ル・フゥさん?
生き抜くための道具をそろえ
それを糧に短剣とせよ、探険しな!
けれども、忘れてはいけないよ、
命がいとおしいものであることを
世界が美しいものにあふれているということを
◆◆◆
まずは見るがいい、聞くがいい
そして触れるんだ 君の前にあるそれを
**
君の瞳が映し出した世界は
君の全てを欲しがっている
君はまず君の宇宙の星になあれ
★★★★★
輝いてる、かがやい照る
そうさ君はこの世のサンシャイン
いつだってそれを待っている
決して不可能なんかじゃあないのさ
なんだってなんだって
いつだって、自分らしくあれば
きっと、そういうことさ
Toi et Moi
永久とは?
L ∞ K
なりたいものになろう
やりたいことをやろう
今すぐに!
そう、簡単なこと
ただし君が望まなきゃ
君よ、世界に臨まなきゃ
もうぐずぐすしてられないよ
もううずうずしはじめたって?
すべての君が大好きだよ
すべての君に乾杯さ
すべっても
転んでも
OK
▼ さてそのまえに
▲ロピュール、あんたはだぁれなのさあ?▲
死のアクセル 瞬きの間にふかして死期加速する病身
ギアはトップでノンストップ
もうだれにも求められない
人あくせくはたらくのよそに 無視して時刈る取る秒針
アップアップ 生活のギャップ
もうどうにも首が回らない
苦しそう 死相浮かべてベッドが切なげにきしむ
泣きそう粗相ならべて身も心も窓際に沈む
ぽっくり逝くよ企業戦士 家族泣かせのワーカーホリック
運命は抜打ちで実験台のマウスを大量殺戮
早撃ちマックは予兆を察知しマウスを急いでクリック
ゆっくりいきな 粋な生き方抜け目なく再チェック
大鎌構えた死神にしがみつかれる前に
ポンと肩たたかれ お疲れといわれる前に
せかせか歩くオートマチックホモサピエンス
エンストの際はあわてず あおぐはコモンセンスざんす
頼るは万能サイエンス、テクノロジックな風に乗って
ひとりテクテクどこに向かってくの 時代のみあしハイテク履いて
でも手かせ足かせこの世は意のままにならないのがミソ
度を超した不意打ちに打ちひしがれないようにと
ケラケラ笑おう人生はケセラセラ
何事もクワバラクワバラ
毎日がロードムービー
セラヴィー レリビー ヘイ、ベイビー
風の吹くまま気のむくまま
着のみ着のまま ケセラセラ
気楽に行こう K列車で
器のサクセス透かせばほら 君は輝く未来の貴公子
切符を手にしてステップアップ
もう誰にも馬鹿にされない
人あれこれ欺くのをよそに時を駆ける時代の寵児
ガッポガッポ 富豪の一歩
もうどうにも笑いが止まらない
リッチそう さっそうとして 懐が軽やかに弾む
おおご馳走 正装ディナーで 美女の視線が注がれる
やめられない止まらない 飽くなき未来への熱中ぶり
伝手つたって館巡り三昧 おしげもなく叩いて大枚
予言の言葉に一喜一憂 増えるは小じわと救急杞憂
水晶手相当たるでしょう 星は何でも知ってるぅ
あたるもはっけ当たらぬもはっけ
はて、今まで何があたったっけ?
テル・マイ・フューチャーよければニヤ!
テル・ミー・フォーチュン悪けりゃオヤ?
輝く星の我らがヒデオ ロデオの国で英雄NOMO
箸をフォークに持ち替えて たのもしいかなそのトルネード
ジャップはいまや世界駆け巡る 黄色いサルがひと暴れ
ジャンプステップパスポートにスタンプ 押して押して押しまくれ
海越え山越え国境越え 逆境ひょういと乗りこえて
仮眠中の君のモンスターにヘイユーカミンと声かけて
いつだって幼稚だっていわれちゃう
けどちゃうちゃうとおもっちゃう
おとなからのホットクレームだって?
大人びたースウィート、分からないかね
クレームはソフトに、しかもアイスがいいっす
スクリームはハードに、なにもかもあいつがチョイス
ほったら菓子がうまけりゃあな
よろしくやるんだ俺たちゃぁ
海女さん、許さん、アマチュアリズム
あまった勢い、気負いは沈む
ああまい、あいまい、アイ・マイ・ミー
波に乗っかりゃそれなりに
子供ごときにゃ負けない身体
おれたちゃ子供じゃないからだ
こどももときにゃいけないやから
ついつい小言もでらあなななな
仕返しなんかもされるけど
おっと火遊び注意は火傷
マザコン野郎は相手にしない
ファミコンやろうたぁ思わない
同期の子供ときたもんにゃ
とっくに老けて話にならずや
ならずものたぁちがうのだ
あああ、こどもモドキはドキドキさ
そうそう失敗おおララバイ
うそうそ成功ひとり芝居
笑いさざめく幼児の思想
用事がなくてもやってそう
ミスは多いが未遂でOK?
ミスごす邪推にゃ磔刑で
近所のがきんちょあっけにとられ
オツムの違いをみせつけなはれ
オムツやろうにゃなりたくないが
オムレツ大好きお子様のサァガ
調子もので気分にゃムラ
お銚子が物言いムスメにムラムラ
駄々をコネコネ小猫やさかい
ダダのリズムでハキハキ破壊
気まグレードですべてに背き
イキイキ生きればこの向こう意気
グレーのスーツはいただけない
ずっと子供でいていただきたい
子供じゃないこと知ってるよ
子供じゃ悪い?と言い張るよ
大人げないのはいただけないが
大人じゃもっと居たたまれんがな
大人じゃないこと知っているあたい
叩かれ痛いがそこは泣かない抗いたい
夜になればこそこそと
ひとりさまよう今こそと
夜這い、ララバイ、おおヤバイ!
アリバイ、猿芝居、じゃあグッバイ
そこん床入りそそくさと
邪推も届かぬ夢の里
冷たい視線もへいちゃらで
空中浮遊で津々浦々へ
オウム返しじゃつまんない
ことばを磨いて街にでたい
ふんわりやんわり湯元気実行
だんまりこじんまり自由を密航
能ある鷹はツメが肝心
ノーといわれりゃ動きません
爪を磨いて待ちましょう
脳の働きさだまらぬぅ
矢でも鉄砲でももってきなはれ
すべてはすなわちもののあはれ
最後に笑えりゃそれでよか
きぃついお灸を据えられりゃ
お旧なやり口徹底抗戦
楽観、かんかん、そりゃいかん
小僧六腑に染みわたるぅ
こちとらプゥ~カプカご一服
なんでもかんでも降参せぬぞ
なんならいつでもご用意を
きっついQにも答えよう
やってやれないこたぁなく
口下手 シモネタ 無塩バター
そっちがベターなこともあらぁ
反省なんてとんでもない
半生それとらとどかない
育毛お相撲ったくもぉ~
子供モドキの子供どもには
ときどきドキドキさせられる
心臓破裂、知らないぞぉ
真相奇天烈、しら切るよう
器官が発達しすぎだベイベー
きかん気だけなら一人前
子供モドキの子供なら
いわれて応えることはなし
子供モドキの子供なら
ドキドキすること知りつくし
そんなこんなでステキな話
聴かせて、話してトゥルルー嘘はなし
スキ見てアップのそのスキル
モドキも風の子風を切る
子供モドキの子供ども
それではよろしく今後とも
鳥っていいな、天の加護
そうさ、空は自在な鳥かごさ
放しておくれ、話しておくれ
ライトブルーとマリンブルー
色相、ちきしょう、やんちゃな気象
海と空のはざまでおしゃべり
時にはハラハラ腹すべり
ららららステップ
ワン・ツー・スリップ
スリップハッピーは
カサブランカのヒッピーさ
すべてなにげにフォロー
さっそうと滑走路
気持ちよさそう
みんなを誘う
頬をスリスリすりよせて
素敵なチュ-ンをON AIRチェック!
風を切ってチョッキン、シャキーン!
風をまとえば爽快ヴュー
青を愛してララララブルー
めまいクラクラマイブルルゥ
青に狂えばクルクルパァー
みんなが自由に恋してる
広い広いロイヤルガーデン
どうぞ気楽におこしやす
現実追いやるカーテン排除
空間隙透き、好きだらけ
いったりきたり、おおまったり!
あんなに陽気な太陽も
きちんと正しく沈むもの
沈んだ心は高揚し
全ての夜に融け霞む
澄んだ瞳に星が棲み
瞬きするたび旅に出る
けれども今宵のお月様
欠けているのはなぜかしら?
駆けているのはウサギだよ
影しか見かけぬ、そりゃサギだよ
まちがえルナルナ、間違えるなよ
ねえねえどこどこ、どこにいる?
君のこころが寝床なのさ
さがさなくとも
がさがさと
ひざ小僧がわらってる
月のまねしてわらってるてる
それなら安心おやすみなさい!
すべては詩という魔法のしわざ
夢の続きはまた明日!
そんなこんなのわけでした
上りつめたる上空高度 いわば焦点は倫理コード
世紀のヘリに乗り込む長官 ちまたの痴情をば鳥瞰
穴るほど、唸るほど こうずいた春めきなんばショット
オオララ 赤裸々 おおらか素肌の春うらら
みだりにまさぐるエロス渓谷 日々その深度が気にかかる
恥じらい踏みつけ挑発 悩殺ポーズで一冊どう?
乱れたアングルヒースに警告 手綱しめんと躍起になる
地雷みつけた警察 はみ出し処理にいざ出動!
悲しき論争果てしない ばかばかしいたりゃありゃしない
猥褻、芸術、睨み効かしつつ、湿地模様包み隠さず
さまようデルタの密林 くまなく捜査の映倫
黙ってられないこともある そこの毛そこの毛倫理が通る
出る杭うたんとお偉方 釘刺す習性は紋切り型
世にも不思議な芸術干渉 陰毛、陰謀、ああんもう!
ぼかしこまったるスクリーン上 リーンリーンとブーイング殺到
国際世論にゃ逆らえません やむえず一部はご解禁
春画の響きが懐かしい レトロな握りのあの時代
モノクロエアーに満ち満ちて 空にアトムが飛んでたっけ
今や写真集はヌード跋扈 熟れる裸体はドル箱
いみじくもイチジクの葉っぱ 忘れすれたる蓮っ葉
節操なんてないのが世相 出そう出そうとせわしなそう
軒並み書店に山積み 罪作りな出版の目論み
どなたも直にご覧あそばせ 青少年にもモチ目配せ
ここぞとばかり俗物ファルス どこもかしこも立ち見見物
きょうびのイヴちゃんあっけらかん
呆気にとられてわけわからん
わかランナウェイのジャック・ラカン
さぞやサドも苦笑の無知加減
道徳説くには及ばない
冒涜とくには気にしない
境界なんてないのがキャッチィ
その中身はなんともちゃちぃ
需要と供給持ちつ持たれつ 物事には綾がある
よろしくやりましょそこの堅物 磨きなさいバランス感覚
ときには気軽に滋養強壮 狂騒社会で羽伸ばす
マゾッホッホと歩調合わす おお、それって自嘲ギミック?
きらびやかなグラビア飾る 躍り出たいめでたいキャビアガール
キャリアがなくとものし上がりたい ウリは生メカお色気肢体
何はともあれあっぱれで 男たちはひたすらデレデレ
女たちは手をかえ品をかえ シナを作ってお出迎え
あっさり脱げば官軍 とかくプロポーションは超抜群
みてみてあたしのこれがすべて
すべってもころんでも明日の糧
ブラボー、マンボー、もってけドロボー 殿方堪能目の保養
グラマー、あらまぁ~、胸の谷間 ゆすりは得意なの小悪魔
大胆構図のアングルグル 脱ぎっぷりもそりゃご立派イヴ
露出のイニシアチブとるモデル 恥部もいうなりゃ身体の一部
今度の表紙はアラキ刷り ムチにロウソク縛りあり
うっとり微笑むM嬢 女王様ってああ無情
見せるが価値の世の中 女はまた視野を広げた
入っていけるかいけないか そこんところが分かれ目なのさ
見る価値いったいありやなしや? この磨けば輝く肉のダイヤ
身体が資本のヌードルスター その気分はジェットコースター
縮れたヌードルズズズとすする 即席感覚「うつルンです」
フォトグラファエロの熱き被写体 パシャパシャ激写のカメラ隊
玉石混淆素人さん イメージ変更アイドルさん
未セールの肉の物品 見せ方だけならみなベッピン
かくしてあたくしセクシー駆使 スポットライトまあいやらし!
呼ばれて飛び出てインスタンマドンナ どんな旦那に見られてるやら?
見頃食べごろ目は白黒 エロインさんのグロなシナリオ
お次はどんなデルタでるの? 毛並み拝借いたしましょ!
きょうびのイヴちゃんあっけらかん
呆気にとられてわけわからん
わかランナウェイのジャック・ラカン
さぞやサドも苦笑の無知加減
道徳説くには及ばない
冒涜とくには気にしない
境界なんてないのがキャッチィ
その中身はなんともちゃちぃ
需要と供給持ちつ持たれつ 物事には綾がある
よろしくやりましょそこの堅物 培いなさいバランス感覚
ときには気軽に滋養強壮 狂騒社会で羽目外
マゾッホッホと歩調合わす おお、それって自嘲ギミック?
女優脱がせはこのひとキシン
もじゃもじゃヘアーの猛者フォトマシーン
ところざわめくダイオキシン
お高くついた誤報道でシィ~ン
死因を語るのはごめん
Mr.KUMEそのとき始終苦面
マイルドでも
百害あって一利なしのキャスター
いつもなら悪ふざけのニュースキャスター
すいませんとはただいえません
調子は丁重でもずいぶん気炎
その後けむりがたたっておお慌て
天下の朝日が沈んじゃうって
暴動も辞さない雲行き
口は災いの元なりき
選択はイエスかノーか
危機にたった所沢農家
アロワナのように
べつに価値があるでもないのに
仏国環太平洋にて核実験に踏み切り
被爆国としちゃぁ鑑賞に堪えない
ムルロワはただ感傷
世論はとんでもないからと干渉
兵器なわけだから
平気なわけないでしょうが!
ふつふつと怒り心頭
一方ワインブームはじわじわ浸透
仏ワイン買わない運動なぞいずこへ
ただいま増殖中にわかソムリエ
ブツブツとフランス愁傷
体裁よくしようと抑止力を強調
核の恐怖ワナワナ
いたるところにあらわな罠
かくのごとし
またしても襲われる被爆都市
おっと
しゃがんで読んでるサガン
悲しみよ、こんにちはも
時代が過ぎて悲しみにデモ
問われる我が身としてなら
いっておこう、アトムボムよさようなら
備えあれば憂いなし、と人はいう
が実際どんな標語も間に合わず
とんでもない揺れに襲いかかられた
兵庫にはときすでに遅すぎた
それは神さましかなせない天才ワザ
やるせなき天災のまえに沈む一帯は焼け野原
その光景はさしずめ地獄絵図
それにはナマズ教授やキジ博士も自信喪失
めいめい誰もが予想しえず
地震学者は不振に拍車でまったく拍手なし
時は真冬の黎明
日の出の前に火の手が上がり
ほっておいても火は止まらず
といっても非は誰にもあらず
美人に注意、いやはや微震に注意で明日は我が身の列島観
やはり日ごろの微震は大地震の予行 エチュードだったとポカン
歴史に残る烈震はなななんと マグニチュード7
直下型が運のつき、やんぬるかな
ラッキーセブンも安心気分もあらゆる神話総崩れ
残ったのは満月神話ぐらい ああ時間よもどれ
悔やみきれない闇の中 生存だけがお慰み
高速社会の落とし穴 端々欠陥が浮き彫り
洒落た港町神戸には瓦礫の山のオンパレード
家屋の倒壊 家族とは韜晦 おおその悲惨度
その下ではあまたのしゃれこうべ
洒落になんない生き埋め哀しい死に目
半身不随たあ何たるブラックジョーク!
阪神地区は軒並み大パニック
いったい被害はいかほどかと連日報道は局地ズーム
予想だにしない五千のうえ行くレクイエム
増え続ける難民 死者の悲報に打つ手なし
かくして憂い悲しみ染み込んだ秘宝となりし
畏怖していたライフライン寸断で市民は溺死まじかの棒立ち
頬張るとびきり塩辛いニギリメシ 苛立つ民衆は救世主メシア待ち
そんな折り自ら出向いた総理はトンと冴えず トーンダウン
政府の対応にアウトの宣言 ゆえに迅速さが即スローガン
一方世界はナイチンゲールのごとく援女を志願で一路現地へ
和をもって尊しとなすその国民気質へ賛美あれ
ともあれ人々は愛の手を差し伸べあい 開いた口を塞ぎはじめた
その余震でキンが全国で緊急繁殖 復興の義援金多々
そんなとき爽やかなエールおくるブルーウェーブ
青い芝生をともにふみしめ希望の灯をかざそうと鼓舞
かくして痛みを分かち合う被災の民 いざ再会と再開の旅へ
分かち合う振動 新たなる感動に 和の国には再び大きな揺れ
レクイエム ナンバーセブン フロムヘブン
がんばろう神戸
イッヒ リーベ コウベ
時が経ち 芽生える希望の港町
みまわせば、おおみな友達
がんばろう神戸
イッヒ リーベ コウベ
窮鼠猫を噛むよな選択 全く酷くデタラメな賭け
でも考えようにはピンチの後にはチャンスあり
ピカソ猫を描くよな感覚 曰くいたくオチャメな手
さも必要なのはパンチの効いたセンスなり
右も左も浮かぬ顔 悩んでいる人だらけの大都会
ロダンの考える人ばり 今やくすりはナイト・フレンドかい?
サルトルの感化で社会参加ひとり決め込めど
白けたお隣は応答なしで嘔吐、おっとなんてこと!
病は気からというけれど 黄色点滅じゃちょっとやばかないかい?
やれやれ手遅れになるまえにとクリニックハおお賑わい
日々ストレススレスレヨレヨレ魂は帰るとこなしのホームレス化
きょうびのモードのドレス着込んでハッタリグッタリおつかれさま
とかくチケットは買えるけど エチケットなしじゃ呆れたはなし
Ohマイゴッド! 子供から大人まで阿Q並のIQ駆使
口開けば実のない会話 白痴な読物読み耽けるもの
ああバブルが懐かしいと 嘆きのプチブルオオノノー
タクシーは高くつくしと 息切れ深夜のホームドラマ
住めば都のラビットハッチ 駆け込みセーフも帰宅クタクタ
まあなんと巧みに拝借! 人様の財布ハイジャック
ご注意スルスルすりよるスリ 小癪なほどのハイテクニック
勘弾けばポンと出る機智、逃げるが勝ち決め込んで吉
闘わずして勝ちを得る価値観 無難な勝利のストーリー
露骨さを隠すのがコツ あたりのいい世渡りのポイント
この世をぬくぬく生き抜くために チェックするトレンド
同乗するのはゴメンだけれど 同情に値するラッシュ時
鮨詰めさしずめ車内でピッチリパウチ状態
まあなんと巧みにハンドタッチするやら! 朝っぱらから
やたら質の悪いエッチなやから けっとばすハイカラギャルら
ココログラグラゆらぐ自信 目先クラクラお先真っ暗
目標にまっしぐらだったかつての自身 お倉入りさ
花瓶が奮えるぐらいの揺れにも過敏症でビクビク怯えて
程度軽めのマグニチュードも大地震のエチュードというわけ
不器用しょいこんだ現代のアイコン
まるでちょいと古ぼけたイコン
ダイコンとはちょっと違うし
ミスコンに意義唱えるわけじゃなし
そんなこんなだから対人関係にゃ数々の遺恨
ひたすらわが道を行く迷えるユニコーン
頼れるパソコンで一角千金
というわけなのさ
容量が悪くてもそれなりに保存は効くさ
メモリーが胸に染みることもあるが
さて日夜メガバイトで資金を抽出
ありがたやありがたや 維持費を慈悲で賄う
与えられるものを尊ばんと手と手を併せる不器用徒
人生の過酷なレース模様を編続けるのもいいが
さてもオゴリを捨ててニルバナナでもいただくとしよう
武器用に不器用を使いこなす毎日なんて
それは銀行ギャングをギャグにしたようなもので
因果紙に見事に感光したその軌跡
内に秘めたる悲鳴を聴いたとしても
君は時代の微笑むサイズを求め続けるだろう
期間なき犀の角でおしまくられるこの過労
辛抱するのも並み大抵やあらしまへん
信望をかち取るのもそりゃ大変
が、今さら不器用を卑下しないほうがいい
たまには名画に髭を描くぐらいでいい
きっといい日がやってくるから
BGMにはクルトヴァイルの三文オペラ
聴いてその日に備えるがいい
人生何が起こるかわからないからと
敢えて怒ることもないと
肩こることからさっと手を引くのも忘れずに
といっても軽くやれば浮きすぎるがね
器用貧乏逆手にとって
不器用富豪の符号を戴冠す
なんてそれじゃ遺憾です
ま、いかんともしがたいや
が、気長にやってりゃそのうち陽も射すさ
あえて気を衒うことはないさ
不器用はだから、そう宝ってわけ
天使からのおすそわけ
だから見渡そう周囲
ペテン師にはご注意を
日頃の鍛錬、なんて甘っちょろい
出来上がったドロ~ンとした~るその肉鎧
健全な肉体には健全な魂が宿るはずが
ハーレムを夢見るゴーレムじゃないか
ここらでかつなど入れようと意気込めば
筋肉武装で見違えウッソォ
無機にムキムキオオマッチョ!
ひよわさ末梢でおまっするなおぬしって?
でもそれがほんとに自分なの、もしかして?
風手懐けるアクションスター
たまにはカゼこじらせるのさ
熱に浮かされて
いわばハクションスターというわけ
ひとの噂話に聞き耳を立てたりなんかしてるんだきっと
人は誰でもよく見えるもの
となりの芝生は迷えるもと
所詮他人の芝居は阿呆いものさ
自分らしさでイキイキベイビー
人生は困難だと思ってきた、かねがね
こんなもんさと人はいうがね
苦し切なし味気なし
それじゃこの世は希望なし?
いやはや四面楚歌、やっぱりそうか
がやっぱり本音?
生きることは、おお、ムズカシネ!
いっそそれなら自前のナイーブで
ぐさりとひとつき死んじまおう
でも見切ることはさらに難しくて
しかるに価値は時の産物で
寵児となるか弔辞となるか
けれどもそいつは時の運
わかったよ、自分らしさを見つめるよ うん
流布され 古され
されば流行とは巡るものなれ
手にどんな札が回ってくるか
このファッションファッショに操られるのか
追いつ老われつ、老いつ追われての繰返し
もうくたびれたよ 跡追いなんてやめるべし
ばってん、ならば真面目な意匠ということで
地道な衣装で歩いていくとしよう
自分らしく そう自分らしくやるだけさ
サンボのリズムでプルーズな詩を生きる
三歩下がって普段の姿勢をまずただそう
でも三分間で詩人になれるはずもない
初めに言葉ありき?
イエスかノーかは知らないけど
言葉のツールを選りすぐりここらでルーツへ回帰する
八方美人のしわ寄せで辻褄合わせは御免だね
飾らず、偽らず、気まぐれで何が悪いというのか
へいそこの君! 無理は禁物
自分に優しく誠実さを保つ
いつだって街中はずずずずいと
どこを見渡しても
サウンドヴァイオレンスの洪水
ノイズ オシャベリ 音ばしって
耳鳴りサイレンそりゃひどいねぇ
それは警告と解釈すべきなの?
耳がいかれてしまうぞなもし
サイレンス派にはきついイントレランスだし
ああ栄光あれ父グリフィス
それは国民の創世の椅子
それゆえいっそう静寂の美しさ
情緒婦人も見とれるほどさ
自分らしさに気付いたら
君自身をノックして
自身の自信が築けたら
ほんとの君が澄んでる寸法
それからがぼくやあたしの新兵器物語
凸凹社会を平気で渉るために
人の目 うおの目 気にしない
自分が変われば世が変わる
それはどうだか知らないけれど
自分次第で極楽浄土
明治大正昭和、今平成
急速な変化で息もつけやしない
クルクル回る目覚ましい発展
仰いでる時代の鏡、ばってん
移ろいゆく灯火の年号
でもいったいどうなってるか五年後
ジギーならバンドをやっているだろう
ぼくはいまブロードバンドで未来を見据える
誰にも予想なんてできない未来
なぜなら、スピードにはかなわない
ランディジョンソンも真っ青
もっとも、イチローの足も捨てたものじゃないよ
ヒカリよりも早いのは今やノゾミだけ
もっともTGV(テージェーベー)がアッカンベー
上には上があるものさ
唯一の対処はクール
喉ごしさわやかなアワアワビール
あわてず騒がずすするとするか
ぼくはクール100%な批評家さ
醜いアヒルの子だって
結末はS’Wonderfulな成れの果
いつまでも馬鹿バッカみてられない
そばかすだらけのバッカスじゃない
かつてのダメージを的確に処理し
次なる対象を素早くキャッチ
一昔前の笑話に耳を傾ける余裕
よって今気分は平静を迎える
時の変化も読みとけず迷い込む
世界は混沌として君を待ち受ける
錆びた遺伝子を組み替えよう
ひたすら蹴るべし、トルシエニッポン
君、君の個体が母体なのさ
今、すなわち未来象となったフィーチャー機器
救ってくれるのさまざまな危機
居間で天下を取るのは楽天か
それとも本家の楽天家?
鬼気迫る情報の応酬
個々のセンサー忙しゅう
情報餓死を阻止しようとアクセスアクセク
枠を広げてネットワーク
インテルでインテリジェンスを活用する
ワクワクする、当惑する?
うまく乗れるか乗れないか
いやはや死期を早めるか否か
パソ・コンダクターのさじ加減ひとつ
ネガティブは没、ラッキーは唐突
テンポは軽やかタンポポ調
辿りついたところが君の故郷
ダンボのようにふわふわと
英雄は感覚バッチリの若人
エレガントシメシメ
ノロノロカメラを追い越すデジカメ
どっとと寄せたるピクセル画像
ヴィジョアールなエレメント内蔵
美の宝石をちりばめて
アノテコノテ、ネッテネッテ
耳もピクピク 目もパッチリ
頭スッキリ 口元キリッ
おお、イメージ時代のこの世の中
そうさイメージが広がるよ
操作次第で無限世界
イマジネーちゃん イマジニーちゃん
クールに対応
クルクル回る時代の目
でもさあたしゃアナログデジタル
どっちもオーケー確固たる
両刀使いのクレバーコードシステム
お茶目な未来派辣腕アトム
カラオケなんかはちょっと苦手
マイクをマウスにもちかえて
そんなときにはインハウスでTake it CG
悪趣味レートを手際よく手直しして
君にバラ色の世界を見せてあげよう
三つの変名をもつロージー
彼の人生は決してバラ色のそれじゃない
いまならLをRに変えられるよ
だけど今地球の危険探知機はL←→Rを大揺れさ
カクカクシカジカ核実験
もう繰り返さんでほしいけん
じゃけん、だれも茸雲や卍マークなぞ
見たくはなかろうよ
ノストラダムスもリストラも気になるだろうが
あわてず騒がずDPEYEを研ぎ澄まし
いっそこの世を改造計画
それにはまず、足元チェック
フラクタルのゲレンデで
気ままにスキーなぞはどう?
ベジエ曲線で自在に滑走
どうやらここらが曲がり角
あくせくせかせか働かない
マイペースへと軌道修正
アクセルからアクセスへとセルフペースト
時を失わないように、マルチプルースト
いざ映像大圏に突入せんと
イメージの威信を窺ってさ
のどかにのどなぞゴロゴロと
ならしておるヤツぁ
世の中いろいろいるけどにゃ
大きないびきを響かせる
たとえばそいつぁ雷サンのおじさんダー
虎の子パンツをはいてるか
そこらあたりは知らにゃいにゃぁ
吾輩知ってる旦那はにゃ
家でごろごろしておって
ゴロツキ亭主とカミサンぼやく
尻を叩かれそりゃお気の毒にゃぁ
ちなみに我が輩キジ虎で
長めのしっぽがチャームポイント
スリムな肢体で濶歩すりゃ
ニャンコ娘の目に留まる
キャット・ウォークもいろいろあって
シッポフリフリのらりくらり
意味もあるが教えはしにゃい
それはそれで小粋な振り子
そこへおいおいにゃんだよ馬鹿もんが
しっぽつかむにゃ痛いじゃにゃいか
どこのどいつかしらにゃいが
手洗いことはなさらぬように
手洗いことならトイレでにゃ
きっとしっぽをつかんでやるぞにゃもし
化けて出るこたぁしにゃいがにゃ
執念深いと人はいう
とはいえちょんぎれおっぽの猫族ならにゃ
つかみたくてもつかめにゃい
それはちとばか恥ずかしい
なかにはそんな輩もいるんだにゃ
ニッポンニャンコのかなしき運命
アメショー、ペルシャにゃかなわんにゃ
ペットペットといわれるが
捨てられりゃいじけもするんだにゃ
野良にゃあベッドもありゃしにゃい
それでもプライド棄ててにゃ~い
ペットボトルをさらりとかわし
こびにゃい態度を貫いて
塀こえ垣根を潜りぬけ屋根の梯子と遁走し
ねこ道ひとりで歩いて行くにゃ
立派なオスだというのににゃ
中性的だの神秘だのと
いってくれるはいいけどにゃ
気紛れなのはみとめても
誰に迷惑かけるでなし
それでもそこらの犬公みたいにぁ
忠誠尽くすことはにゃい
人間なんてちょろいもの
下の粗相もそうそういたさぬし
きれい好きだよおっかさん
爪研ぎ、身つくろい
身だしなみは大切にゃのだ
我らは高貴な一族だきゃら
たまにゃ盛って見せることもある
それぐらいはご愛敬で
盛り場ほっつきあるくパパさんたぁ
一緒にされたくにゃ~いのだ
死にたくにゃれば消えるぞにゃ
ひとりでこっそり夜空にめされるにゃ
探してくれるにゃわざわざざわざわ
群れなす美学たあ縁がにゃい
ひげもだらりと冷たくにゃれば
この世に未練もありゃしにゃい
悲劇かどうかは知らにゃいが
それがわれらの生き様にゃのさ
ある朝奇妙なモーニング・コール
目を覚ました我らがグレゴール
寒々とした部屋で滞る
ザムザはひとりシュプレヒコール
むざむざ孤独な毒虫に変身
明かされることのない本心
脈は普通でも音信は不通
不意の頭痛 だれを待つ?
訪れる客はみな身分不明
もてなすものは気分混迷
誰がノックするの?
はて、ロックされているの?
心の内と外
開けけるならそうっと
返信は 可、それとも不可、どっちなのか?
フランクに答えて、ねえ、カラスさん
白黒付けるにも 執行の段取り独り歩き
有無を言わせずKは冤罪で死刑宣告となりき
それでも構わずに時は無慈悲に淡々刻々
身の覚えのない罪でももはや立派な原告
白らんだ風景に曖昧にそびえる城
結局シロには辿りつけず判決はクロ
だれともなぜかはぐれ気がつけば迷路
その色調はいつだってネズミ色
エタンドネ与えられたとして
アリアドネの糸玉にもだまされ
囚われのみ自覚するのみ
早かれ遅かれ
返信は 可、それとも不可、どっちなのか?
フランクに教えてよ、ねえ、カラスさん
ノアの箱舟からは乗船拒否
四足のケモノにも劣る待遇に天を仰ぐ日々
事態は袋小路 見ていたモーゼはノイローゼを演じ
とりあってくれる様子もない
ヨーゼフのただひたすら下り続ける冥府の物語
憤りもなぜか素通り
いやはやなんとも不条理なストーリー
誰が目論んだのか 空論でしかないのか
誰が知ろうというのか 我々は自覚の素人なのか
刑の抜き打ちとはいえ
これはある種の騙し絵
逆らえぬタッ刑Kはうなだれ
幕を引くのは誰?
オドラデクならおそらくは日頃の行いの仕打
木偶の棒扱で行き場のない窮地
返信は可、それとも不可、どっちなの?
フランクに話してよ、ねえカラスさん
地震・雷・火事・親父
おっと、その親父が震えてるのはまじ?
ものごとのはじっこで物おじ
かくしてかくのが怖い恥
君は何が怖い?
生きるのが怖い?
死ぬのが怖い?
とかく、考えてたら生きてられぬわい
二人三脚XとY
遺伝子たちの目論みに従順な齢
怖いのは自信のなさ
こうなりゃ NASAから宇宙へ向かうまでさ
とかく夢に夢中だった頃
それが自分の宇宙だったろ?
物事の白とクロ
時代はオセロのようにコロコロ
外野のおやじのやじは無視
自身を磨いて熱情の虫
自信へとたどりつくまで
そんな野人たちはいま注目の舞台で
炎のゴールをきめる部隊になってるよ
チェルノブイリはカッコに括られる過去
原発は恐いがもはや日常の出来事と書こう
人類はいまや一路下降
火口はいたる都市でテロを吐露
だが、地震台風旱魃豪雨
天才にはかなわない
神は試練づくりの天才
神のミワザか悪戯か
馬鹿と紙一重とはいうけれど
天災は神、ひとえに彼の仕業かも
脳髄はテリーヌのよう
極めた贅沢の委託は痛くつく
サハラに死したアルチュール
ポエジーという名のリキュール
地獄の季節にて幻影をみる
詩人はいつの時代もイバラのアヴァンチュール
しからば口を封してマウスで勝負
最強のブロードバンドを結成する
天才はバガボンド
これでいいのだ
といいたいのだけれど
無垢の報いはバカの称号
究極はむき出しの魂を照合
家もなく
遺影もなく
泣いた痕さえどこにもなく
可もなく不可もない時代を行く
頭蓋の水槽で泳ぐ彼
その躍動に光りあれ
その名もエンドルフィン
乗り継ぎ魔法のアラディンは
エンドレス・フィン
おおなんともすばらしく活動的!
映画がまだ活動とよばれてたころみたいな活気
プロフィールはデラシネのシネフィルというわけさ
シネマに宿ってる素晴らしさ
語ったらきりないという生ける映画史
あの名調子淀川センセイは天国劇場でも大忙し
この産業、三行で語れるほど浅くはない
なんたって百年分のエール贈らなきゃ
拝啓ムッシュ・リュミエール
あなたなら昔の方がよかったといいたい?
でもぼくエンドルフィンはあらたな萌芽に期待
確かにミゾグチやクロサワすごかった
山椒大夫や三四郎には
弔いはいらない
世界中で永遠の栄華を誇り続けてる
しかし時代は刻々変化する
かつてクロサワいまキタノや二代目クロサワ
映画王国は天皇から殿へと政権交代
すくなくとも偉大なその知名度
いってしまえば冥土の土産
誰もが二匹目のドジョウを狙ってる
ハリウッドの土壌はすごいが終ってる
B級を侮ることなかれ
映画愛への清純さなれ
このドジョウは大正生まれのスズキ
視覚で君にズズキ
おお目指すならいかしたB級やろう
そんなシネマをたたえよう
強豪ひしめく桧舞台で
いまゴールを目指したいね
つまりワールドカップ制覇
しかし手にはたかが紙コップの自称個性派
完敗? それじゃなんともさびし
紙じゃ乾杯を祝うにも音無し
つまり相手を撃チン前に破壌
停滞ニッポンにそろそろケリをつけよう
ゲップとギャップが入り交じり
世界はすごいとため息じりじり
そういえば憂鬱な古文じゃケリは過去形だった
だが子分のユースの蹴りで未来形になった
いつまでマックでコークをすすってる場合じゃない
そんじゃスタバでスタンバイ?
夢見るトークで憂さ晴らしのサポーター
なんたってアジアじゃボーダー
トルシエ・ジャポンのポーンたち
いにしえ・ジャパンのボーンたち
キック・オフ・ザ・ニューイヤー
ハッピーニュ-イヤー
いつまでも煮え切らないのはよくない
いつまでもノーといえない
そこでエンドルフィンがキック
おおきく効くぅ
そう、まるでロナウド級
だめなやつは自然淘汰
末はできる男バティストゥータ
だが、彼の口にはビッグマック
親善試合ぐらいじゃ煙に巻く
ねらいはハットトリック
でもはっと驚くトリックというだけ
ゼブラのマジックでサインを練習
アドリブのドリブルでゴール一蹴
ひいでる男は否でも勇者
セリエの試合をチェックしなくちゃ
シニョ-ル・オットの大活躍に
ブレークする長靴の国
世界のナカタ
こんなことはかつてなかった
ぼくも行きたいイッタァーリア!
パスタですぱっとその気になっちゃお
夢を見るか現実を知るか
オレ、頭の中のイルカ
無限の幽玄デイトリッパー
動きはまるでフリッパー
尾鰭の振り方は超あらくれ
ここらで司令を出しておくれ
君の泳ぎについていこうと思うんだ
睡魔に襲われないうちだ!
が、なにをするにも金は要る
答えあぐねる人称代名詞のIL
その前に磨いとけよ、君のスキル
すべてはこのエンドルフィンがし切る
そこには輝かしい星またたく
ひらめきは天才のあかし、で膝たたく
そう、われこそはスーパースター
遅咲き目覚めのモンスター
でも立っているのがコンビニのレジスター
哀れな夢想家バンビーニ、十字切るシスター
千円にも満たない時給
やせこけた身体はストロー級
あばらのジャンバラヤ
泣きたいほどの淋しさだ
自覚なしいつまでチャラチャラしてるんだい
使い道はいつもジャラジャラパチンコ代
夢なんていつだって崩れちまう
夢なんて風の前に散って舞う
ねえ景気のいいはなしないの?
頼ってみますか
あたったためしのない占いにでも
落ちぶれた大黒様じゃさまにならない
元大国じゃどうしようもない
揺るぎ出した制度の根本
どうなるの、ああニッポン
失業犯罪、蔓延するアモラルなわかもの
救世主はいずこに君臨するの?
時を支配するのはルネ・ラルー
だがトキオの末裔はいまやシースルー
橇は滑るものなり
どだいサンタにはなれない総理の横滑り
政界の「森」はぼや続きで朽ちたが
かろうじて守られたタガ
とりあえず希望の小泉が湧く
思惑と困惑、さて誰が泣く?
変人の狙いは改革エンジン
増税前のニンジンぶらさげた先陣
いまや問題山積みも懲りずにゴー
私利に火がつきけつまづかないことを祈ろう
先は不可視だが志は深し
寵児の結末ははて、殉死となりえるかもし?
マキコは外相で早くも外傷を負うような事ばかり
あら探し、言葉狩り
遠隔操作、お継ぎは慎太郎?
この国には新手の手腕がいるだろう?
ヤンなるかな
シュワンクマイエルのような革命を!
都政にはダークアリスを繙こう
おお、やんぬるかな!
人々はなぜかきょろきょろ
岐路にたった大都市には忍ぶテロ
世界はオサマ狩り、いやなことばかり
賢者はブッシュをやぶにらみ
主権者は憲法第九条違反で苦情
と思い気や挑む戦士は概ね休場
まるで近ごろの大相撲
報酬はうんとはずもう
でなきゃにっぽん窮地?
お庭は外、噴くは伐ち
気分はかようにああ拙文!
目下のロピュールは考えるアシカ
大衆を手玉に採ろうも徒労じゃないか
地球を鼻にのっけて喝采をねらうのも楽じゃない
なぜか空回りで「アライグマ・パスカル」扱い
カズオオオノは今日も舞台でがんばっているダンサー
こちらオオノーとずっこけのこの段差
これじゃ木下サーカスからもおよびがかからない
この足枷、どうやってかせぐか日々のパン代
うだうだせかせかしてないできびすをかえせ
でもカビの生えたパンセをかじってる場合じゃないぜ
で、考える脚で走り出すって寸法
おっと、時代を一周してしまったら、こう
今度はそれを的確に一蹴
そう、 未来のナカタみたいなAストライカーぶり
こっちはアートのフィールドを自在に駆け巡るのさ
アングルにはグルの姿はなし
スナフキンのようにクールないなし
さわやかイレブン演じるのはひとり
徒党はきらいだから、TOTOにものらない
ただまたがったtotoですっきり爽快
ぐるぐるととぐろを巻く責めだるま
こんどは世界をまたにかけてみせようか
また御冗談を
とはいわせない
人類の創世に立ち会うみたいな気分で
短剣をペンに持ち替え探険する
グラスに漂着する希望と気泡
ぼくはひとまずヘンリーダーガーに乾杯
なんてったって弾けるアウトサイダーなのさ
変人こそがヒーローなのさ
奇人こそがスターなのさ
あの世が死者で溢れないのは?とはウパニシャッド
で、ぼくは考える
死者は試写に狩り出されているからと
この世とあの世の狭間では残こされた欲望をスプール
来世へ自分をアピール
これぞアピール死体ってわけ
携帯やパソコンのデータが無数に行き交うって
日夜
時代の形態は常に最新のおのれを携帯すること
どこにいてもいまや夢は追える
しかし、形態はいずこも模写ばかり
猛者よ、もしや君が明日のスターなら
君に夢を託して送り出そう!
空を駆け巡る夢のデータ
おお、ブロードバンドはチーターのごとく
それをいうなら光でしょう?
でも眩しいものには注意
即落下もあり得る高度なからくり
スターは空を渡って流れる
いまや堂々五十二番目の星を競うジャップ
睨みを効かせたブラザーたちはアチラで恐れられている
トルネードに続けとバット一本で決闘
殴り込みの刺客はM51
いまや彼はメジャー一
相棒は大魔人
その名もシアトルの陣
もうひとりは
マイペースでヤンキーをエンジョイ
その名はSINJOY
でたとこ勝負が信条
新庄式を新常識に変えて参上
もはや国境なき意志団の時代
高速ネットに掬われてにこり
テンポの改革で世界は変わるとも!
とはいえ、横溢顔なき無記名のわるども
そんな輩は逝ってよし
で、のれんに腕押し
ばかとはさみは使いよう
現代の百科全書
地雷もあればペストもありの情報ツール
インターネットは不法地帯
ポリスはいつまで「みつめているの?」
ところで、君は何をしたい?
出会い系サイトに注意
アットマークのやりとりで
あっというまに魔の手に渡る
糸の切れた野放しカイトの罠
しゃぶったあとにしゃぶられるな
意図なき飴玉はなし
はあ、糸つきの飴だまがなつかし
景かつての日本はジャンプ王国
笠井はサッポロで何度も喝采を報告
ボクシングだって絶えずチャンプが君臨
記憶に誇れる冠鷲、具志堅
いまやどついたるねん、その意気込みは
スクリーンの中だけとは痛し痒し
おまけにちかごろ
ダサイとんだやからがごろごろ
スランプのスタンプで赤ランプが灯るころ
脳裏は時代を跳ぶ
たとえばルービックキューブ
インベーダーゲームやベータテープ
キックボードやたまごっちは
いったいどこにいったんだ?
遠い記憶のブロックくずし
ポロックの雫のようには何も残らない
簾のなかの風景
すたれしものは有形、無形あるいは滑稽?
すべてはうつろげでけだるい陽性の反応
砂の女、岸田今日子のかたりのよう
ねえムーミン、こっちむいて
するとノンノンとその相手はそっぽをむいて
呑気に夢などみていられないわ
ム-ミン谷一面にはなにかと違和
やってきたサンタはアンタ呼ばわりで不眠
恋人は散々苦労すると唄うユーミン
結局ユーはミ-のことに関心がないだろうし
現実逃避のスナフキンじゃ雑菌扱い
で負け犬野郎はハローワークに湧く
政府の処置はどだいパッチワーク
自営するなら死んじまいな
そち、商店の小売り店主は店じまいさ
そんなこんなの失業者が増加
それは虫も寄り付かない造花のようさ
簾のなかの風景
すたれしものは有形、無形あるいは滑稽?
困ったときはお互いさまのこの世です
が、冥府の記者も嘆きの世相はヘルプレス
ニ-ルの暴れ馬はいななく
無気力なユーリディスには誰も振り返らず
ここじゃみんな死んでいると
ニヒルなオルフェウスはたて琴より独り言
でも理想はバリアフリー
人々のみてみぬふりにガブリ
蛇使いジョンゾーンの思惑
革新コブラたちを至る所に置く
たとえば共存のためのゾーン
オゾンを守れとさけぶも骨折り損
シネマでかろうじてオゾンを温存
CO2は腰痛のごとく減ることがない
森林伐採は喝采より謝罪
誰が鳴らすのか重傷の警鐘ベル
めぐりめぐって経るのはヘル
よって未来は闇を迎える
哀しいかな黒い雪のノエル
慈愛を踏んだらさようなら
不在の愛が地球を巣食う
燃えつきた地図をめぐっての攻防
ぼくのポケットには安部公房
隣人の失踪は別に珍しいことじゃない
待人はくるかどうかもわからない
でも24時間体制をただ敷く
安息なきは正しく反則?
いみじくもそれは現代の街の構図
君が向かうのはコンビニそれともキンコーズ?
炊事洗濯はいまや全自動
つまりファミレスでレスを書くのはどう?
音声は絶えず副声で語りかける
ステレオタイプを親指で打つ
随時眠らないひとを複製する都市
わらわないジョコンダを剥製とし
埋め込んだ永劫カプセル
隣との間隔の単位はピクセル
しかし感覚を支えるのは透明なGIF
中心はわれにあり、と自負
どこもかしこも自己中心説
これ、他に干渉しないという親切?
慈愛を踏んだらさようなら
不在の愛が地球を巣食う
時代は強靱ではないけれど
狂人たちをいとも簡単にサラウンド
もっとも今なら百年前のヴィンセントも
運良く耳をきらずに済む
ギャロはバファロー66で一躍スターダム
こちらいてまえとふれこんだ浪速の猛牛
バファロー01はタフィーで混パを制す
だが牛肉をめぐり市場は大混乱
すき焼きやステーキをみてごらん
カウより買わないのが賢明
その件名は狂牛病なり
食品業界は転ぶ
ヤコブはどうみても目の上のたんこぶ
聖なる牛はもぉ~と嘆く
誰が真理をミ~ツける?
消えかかる街の灯はからずも
世の不況ネオンリアリズモ
とかくとざされた財布のひも
商売あがったりでみなひとり相撲
にぎわう吉牛松屋マックにファミレス
外食産業はしのぎをけずって合い入れず
おお、とかく比較の価格狂騒
生き残るために一円でもやすくをすばやく転送
だがぼくならハンバーガーよりアニタエクバーグ
一期一会の甘い生活を夢見る
けがれなき真っ白な魂はジュリエッタ
永遠なるかなマッシーナ!
君がザンパノなら未来は惨敗だった
ほらいったさきから雪印は泥まみれ
溶け出した信用あとかたなく消え失せ
これぞ消費者侵犯
復活したのはティンパンぐらいさ
聖なる牛はもぉ~と嘆く
誰が真理をミ~ツける?
贅を尽くしたタヌキやキツネ
税を払うのは世の常
サッチ-のわるさ
察知したのはマルサ
どうやら干支は逆まわり
龍から虎へと本決まり
トラの尾を踏む男とは?
名乗りでた救世主は星野おじさま
夢を載せたタイガースファンの千一夜
泣く子も黙るセンイチさ
恐れたのは戦々兢々のアンパイヤ
おお、怒濤のクレームが心配だがや
杞憂の浪速 憂愁の名古屋
終わりに笑うのは誰だ?
聖なる牛はもぉ~と嘆く
誰が真理をミ~ツける?
やられたらやり返せ
原理VS正義のこれがidee
もっともやったことは覚えとらん
これが世界の警察のいいぶん
かくして判定はイーブン
もっともタイガーならイーブンパーでもご不満?
賢明なニューロンならすべてシースルー
アメリカの論理は自らをロンリーにする
ポルシェじゃないよ、ナンバー911
全世界が食い入ったあの日の忸怩
いただいたのは惨事のおやつだった
瓦礫、それは大義の埃の味がした
この現実にペンタゴンはぺしゃんこ
テロライザ-が合衆国を合掌国へと
うさをはらしたウサマ氏はきさま扱い
名指しで即刻標的に
ぶざまに逃げまどうのもどう?
無垢な人たちだけがとまどう
それがあなたのシナリオ?
これじゃ地球はだまってても青ざめるとガリレオ
誰が首を取る?
誰が首を賭ける?
答えてよSir
答はさぁ……
このあくなき悪循環に合唱せよ
アッサラ-ムアライクムと
愛なきものは「軽蔑」へと追い込まれる
反動で肢体をさらす?
それとも屍体をさらします?
動物虐待の改善を訴えるのはかのBB
もっとも回線の変更程度ならNTT
が、おかげでダイアルがパンク
もっか、話題はジョージにジャンプ
たとえば平和を愛した第三のビートル
ハリスンはガンジスに死す
方や現役のトップジョージはだれにもとめられません
ブッシュは報復をプッシュして開戦
タリバーンはすっかり崩壊
アフガンはイスラムのスラム街
歴史はくり返す
子供達は両親を、大人たちは良心を失う
俯瞰する不遇のカンダハ-ル
バーミヤンの遺跡はなげきで崩れ落ちる
人が人をさばく非道
正義の執行で世界は混迷を極める
あなたが賢者なら正義は聖域にゆだねるだろう
まるでいつ終わるともないユダヤ人の流浪
このあくなき悪循環に合唱せよ
アッサラ-ムアライクムと
人生に失敗はつきものというけれど
汝己を知らないのはあきらかに落ち度
所詮みな自分のことはたなにあげる
このメッセージはそんなあなたにささげる
まず何かを写し出すには鏡
そう、軒並み醜さのリアルさに身は屈み……
おっと、鏡像なのか、虚像なのか、どう?
きょろきょろ不審な挙動
They sayざっと、まあ深刻になさらないで
税制改革、もっとも税金の申告は早い目にね
時代のスピードの単位はテクマクマイコン
仕事にかかせぬイコン
変身も返信もそっこうだ
うだつのあがらぬ営業マンのそなた
デスクトップに向かって奮戦たぁ…
けれどいまいち物足りないんだ
気にしちゃいられないエレジーの無理強い
求めるものは速度よりもエッジのきいたポエジー
テクマクマイコン
テクマクマイコン
時代の寵児になあれ
弔辞を読まれる前に
アレ、ボンジュルネ!
へい、そこの坊主、君は黄金かね
それとも屑生きる屍?
世の評価になど目もとめず
とかく人間は歳をとる、だれもが必ず
にもかかわらず、かわらぬ縮図
気づかないのはどだいグズ
築かなきゃ、君のご自慢のグッズを
まよわないでさ
酔わないでさ
かかる都市は若さを生き血とし
かかる流行さえも、これ風の前の塵のごとし
けれども実際失われしは街の景観
日々変貌、これじゃ、遺憾
はて、取り締まれるか警官さん
ならば警棒哲学を聞かせてもらおう
もっとも閨房のことは内証にしておこう
おやまあ、何でも取り締まれず鬱憤??
プロのポリスも花粉にはぎゃふん
この季節敵は慢性鼻炎
だが敵はいっこうに見えん
マウスをマスクで被い
お~い、多い日はつらい
テクマクマイコン
テクマクマイコン
花粉に微笑むみつばちになあれ
おはちがまわってくるまえに
アレ、ボンソワレ!
人生に失敗はつきものというけれど
汝己を知らないのはあきらかに落ち度
所詮みな自分のことはたなにあげる
このメッセージはそんなあなたにささげる
まず何かを写し出すには鏡
そう、軒並み醜さのリアルさに身は屈み……
おっと、鏡像なのか、虚像なのか、どう?
きょろきょろ不審な挙動
They sayざっと、まあ深刻になさらないで
税制改革、もっとも税金の申告は早い目にね
時代のスピードの単位はテクマクマイコン
仕事にかかせぬイコン
変身も返信もそっこうだ
うだつのあがらぬ営業マンのそなた
デスクトップに向かって奮戦たぁ…
けれどいまいち物足りないんだ
気にしちゃいられないエレジーの無理強い
求めるものは速度よりもエッジのきいたポエジー
テクマクマイコン
テクマクマイコン
時代の寵児になあれ
弔辞を読まれる前に
アレ、ボンジュルネ!
へい、そこの坊主、君は黄金かね
それとも屑生きる屍?
世の評価になど目もとめず
とかく人間は歳をとる、だれもが必ず
にもかかわらず、かわらぬ縮図
気づかないのはどだいグズ
築かなきゃ、君のご自慢のグッズを
まよわないでさ
酔わないでさ
かかる都市は若さを生き血とし
かかる流行さえも、これ風の前の塵のごとし
けれども実際失われしは街の景観
日々変貌、これじゃ、遺憾
はて、取り締まれるか警官さん
ならば警棒哲学を聞かせてもらおう
もっとも閨房のことは内証にしておこう
おやまあ、何でも取り締まれず鬱憤??
プロのポリスも花粉にはぎゃふん
この季節敵は慢性鼻炎
だが敵はいっこうに見えん
マウスをマスクで被い
お~い、多い日はつらい
テクマクマイコン
テクマクマイコン
花粉に微笑むみつばちになあれ
おはちがまわってくるまえに
アレ、ボンソワレ!
神様が人類創造に要したのは七日
いまや主体は君なのか神なのか
この主題は一週間やそこらじゃとけやしない
ならシュタイナーのことばを御案内
”私の中に神がおり 神の中に私がいる”
君はどっちから入る?
自意識の檻?
それともものの道理?
さよう、世界はいつだって人間ありき
で、思い出すのが早く人間になりたがった3匹
もちろん仔ぶたじゃないよ、
闇に隠れて生きなきゃならん
それは人間になりたかった妖怪人間
ようするにぼくは気づいてる
これじゃ、紙の上のOLD WIVES TALE
闇に隠れているのは現代の人間達
病みに気づかず、砂上の楼閣を築く隣人たち
ベロをだしながら友だちをほしがったベロ
彼らの精神は、汝、隣人を愛せよ
だが、理不尽に愛された不遇のヘテロ
そんなベムやべラに幸あれよ
でもほんとうにかわいそうなのは
ニンゲンシュタイン
無自覚な怪物くんなのさ
ある日、火を盗んだのはプロメテウス
所詮、この世には非を改めうる公正員が手薄
科学の万能は煩悩を増殖するスクリーン
よって生まれ堕ちた無数のフランケンシュタイン
つぎはぎだらけの思想で善悪のシーソー遊戯
次ぎも偽をくり返して有意義?
わからないなら沈黙なさい、
とはヴィトゲン先生
たとえばきみが真のムスリムなら
コーランに混乱を擦り込むかしら?
周波数の単位はヘルツ
あわせるならまず人類愛のルーツ
たとえばカーワッリ-で愛を斉唱
つまりヌスラットの唄声は世界への警鐘
異宗派同士がスクラムを組むには
どっこい人間節などいかが?
一億の借金と一億人への課題を残した小川伸介
あなたは成田闘争のときいくつだっけ?
意志を通そうとすれば石を投げられる
時代はいまこそ彼らを必要とする
それは小さな川の流れ
小川プロに栄光あれ
もっとも地球は愛の不毛でかなり重症
どこもかしこもドコモ片手に親指でIを主張
アシモ相手じゃアジモそっけもありゃしないし
君が空論を重ねた相手はク-ロンかもしれない
液晶にむかってチキショウとさけんでみても
世界のワイドスクリーンは澄み渡りはしない
でもほんとうにかわいそうなのは
ニンゲンシュタイン
無自覚な怪物くんなのさ
鏡の前での君はいつも前屈み
怖い顔でちぇっと自嘲気味
まるで死に神とチェスでもしてるのかい?
まるでどこかベルイマンの世界
チェック、ファック、結局ショック
なんどとなく絶句
おやまあ皮膚のたるみ
増殖するしわやしみ
たのしみやかなしみ、そして苦しみ
思い出や記憶があわくはかなく脳裏にかすみ
人生のメインイベントはひとつひとつご用済み
どうしようもない焦燥で汗、垂れる
だれもが若きころに恋いこがれる
で、オイルで肌にうるおいを
でも、目論みは意地悪く滑るもの
ツルリ、ツルリラ
まるでその価値はリラ
いやはや老いの一途
ひとはいつかは果てる旅人
人類の知恵はせいぜいつえを使うこと
唱える念仏はせいぜい不老長寿か極楽浄土
おい、おい、おいちゃん
そりゃないんじゃない?
老いへの不安を追いやって
あの手、この手、孫の手借りて
しょせん君の甥が叔父の君を追い抜くことはないんだから
それが齢のならいというもんだ
もっとも、タチのいいユロ氏のことはわからんが
その甥もおいおい老いるわけさ
そこのおいちゃん、オイルは満タン
準備万端?
老いは万感
生まれた河を遡り
鮭が向かうのはいわば生地
自分の故郷はどこなのか?
記憶を繙く十月十日
問うても問うても思いだせない
とうても遠くていきつかない
聖地ガンジスでは屍体がごろごろ
命のローリング、すなわち輪廻転生の経路
なんたって過酷な旅芸人、タイム
ぶつくさいわず、生という形のパントマイム
なに喰わぬ顔で日々刻々と迫るンです
それがいわゆるDEATH
ランディバースはすでにトラキチのノスタルジア
同じくあなたのBIRTHも今は昔の出来事じゃあ・・・
ああ、あれはこの世のはじまりで
ひとり河を下った思い出
マザーリバーに何託す?
人生は河の流れのように死を懐胎す
おい、おい、おいちゃん
そりゃないんじゃない?
老いへの恐怖を追いはらって
ああだの、こうだの、もみ消して
しょせんあんたの甥が叔父のあんたを追い抜くことはないんだから
それが齢のならいというもんだ
もっとも、ジブリーなアニメのトトロのことはわからんが
その甥もおいおい老いるわけさ
そこのおいちゃん オイルは満タン
準備万端?
老いの万感
ぞうさん、ぞうさん
近ごろわかものたちときたら鼻輪をつけた鼻を増産
ガネーシャのようにあがめたてられるわけでもなし
痛みは? というイヤミを交わさずにかわす
もっとも穴たちはフィクション
個としてのアナはアナタたちの無自覚なファッション
おっと、おしゃべりの長いは禁物で
もっと簡潔にアドバイスなら甲から乙へ
くんくんと鼻を利かせたい君子の君
問題は危うきものを見極めるための読み
詩人は流行を鼻で尾行する
鼻孔、すなわちイマージュの巣窟へと通づる
たとえば、コクトーやゲンスブールは鼻に鍵をもっていた
鷲のように鋭いのはまなざしだけじゃなかった
それは芳しき詩の匂いを嗅ぎ付けるキーワード
遡ればそれは古代ギリシャの風土
フランス語なら鼻は(Le nez) ルネざんす
ひとつ復興めざし人生をはなでルネッサンス
もしクレオパトラの鼻があと少し高かったなら
世界はどうなっていたのかしら?
とはいえ、高すぎるとへし折られてしまうよ
鼻でわらわれてしまうよ
ピノキオのように気を衒うやつにはお仕おきを
ゴーゴリの主人公なら、ある日突然鼻を没収
あわててドパルデュー並のトレードマークを蒐集
華々しく、芳しく嗅ぐは香
ハナよ蝶よとのせられりゃ鼻高々
まさにこれぞ鍵
これぞタオの教えなり
いずれにせよ
うかうかなどしてられないこの時勢だよ
目だけじゃだめだし
耳だけじゃ足りやしない
そう、鼻を利かせて情報を
九画の文字といえば、風や香や音
それらを捕らえようと
世界を読みとくには確かな嗅覚
有能なる鼻は明日のバラを嗅ぐ
もっとまぶしく輝いていたいなら
解除するのは昨今の停滞から
で、必要なものはといえばなんたって華
その場を照らし出すためのルナ
もっとも多くはぺルソナ
いたるところに落とし穴
そう、罠には注意深くあれ
~したいWANNA、そこから不覚をさけるワレ
カギは大気に潜む空気の素粒子
嗅ぎわけて進むがよし
ここがソリューションの糸口
能あるノーズに封印される愚痴
エロ、グロ、テロ、岐路
反応はモロ
たどってみせるゲノム
だが人生はオセロゲーム
よって
斑点は老人じゃなくてもありうるってこと
いつ反転しないとは限らないってこと
感じなよ
かさかさの肌よ
覚えときなよ
なよなよした鼻よ
華々しく、芳しく嗅ぐは香
ハナよ、蝶よとのせられりゃ鼻高々
まさにこれぞ鍵
これぞタオの教えなり
こもること
それは自分という可能性の秘めごと
こまること
それは他者という可塑性を閉めること
親がなくとも我は育つ
蝶より蛾のほうが嫌われると知りつつ
夜という柄にうつつをぬかし
すごすよるべなき殻の意志
あなたが賢者なら、さなぎ越しの判断は慎もう
ハネあるものの未来の飛翔をじっくりと拝みたもう
むかしむかしあるところに
鬼、ではなく何?
それは月に帰っていったかぐや姫
ひそんでいたのは竹筒という夢
それで思い出すのはかつてぼくが引きこもっていたママの大切な月の鉢
それはそれは神秘、いわば繭のなかの蚕の気持ち
マユをひそめることもなかったし
マユにつばをつけられることもなかったと回顧し
あれは幸せを抱え込んでいたのか
幸せに抱え込まれていたのか
つつがなき温床は円い筒の中
ゆめみまどろみつつ過ごした十月十日
でも、坊や、もうでなくちゃいけないよ
とところてんのようにつるり押し出されてしまったよ
オープニングパーティーではヒーロー
罪なきけがれなき素肌を披露
まだ色染まりなきミドリゴとしては
はじめましてこんにちは!
まずこの世の春でオギャ-
外はこんなにまぶしかったなんて、あちゃー!
が、その笑顔にくったくはなく
ただ本能のなすがままに啼く
ママは愛おしげに日々こんなベイビーも子守り
まさか、十数年後には登校がどとこおり引きこもり
ひいては今日個を強固に主張
未来の文明のいっぴき酋長、あるいは世界の空調
まったくそんな立派なオタクの予備軍とはね
これだけはだれにもわからないよね
まあ、ひとことで引き込もり
といったって、悲喜こもごもあり
「勤」ツトムもいれば「駿」ハヤオだって
ユリゲラ-からハッカーまで
いやはや明日の世界を揺るがすひとさわがせなタマゴたち
いわば年寄りたちには理解不能の孫たち
駆逐され淘汰されそれでも生き残ってゆくさ
というのがほんとうのオタク派の言い種
もちろん玉石混交、未知なるニーズ
くず、ぐず、ルーズ、役立たずのシーズ
ニムダなんかに腹をたてるの所詮無駄
並みいる強敵ワームの標的には御注意を
ポイントタ-ムは「くれぐれも」
ところでKLEZはこの先何に進化するのだ?
もっとも予想を装おうウイルスならチェックはよそう
とりあえず真価(ローズ)は結果で語ろう
はびこるプチ創造主たちは部屋で世界を発見
ツールの一声で彼らのもとに派遣
圧倒的「その他」機能が備わった
その相棒の名はコンピュータ
ところで友よ
おたくもオタッキー?
ノーじゃなくて、回答はもちろんキー
で、もち、そうさ、そうだともよ
と転送さ
未来捜査はオタク操作のうちなのさ
もっとも、いつだって自分の流れに沿うさ
タクトを振って好きなことだけをセクトする托鉢僧さ
なんてことはないのさ
ただそれだけさ
ただそれだけのことさ
迫る初夏、自刻の軍団・・・
にこやかに、たからかに腹話術の談
かくは偉績のキャラクター
ひとりでいくつもの顔、多面ライダーLet’s Go!
ヘ・ン・シ・ンならお手のもの
もっとも返信は期待できないけれど
表現にまたがってさっそうと
時代を翔るこれぞ、真のマルチタレント
そもそもタレントとは才能という意味
時代に×そりゃあ一億総タレントの無気味
でも本物は異に介さず
スイカのようにかざせばわかる
ギャロにタケシにボリスやジャン
それってなるほどいかすじゃん
が、いくらまねしたって、あんた
そりゃあどだいむりなんだ
せいぜいマルチ商法に御注意
本物ゆえの時速150キロの球威
それをひとは才能と呼ぶ
いつわりの才の角はおれて、君ころぶ
オペなしのプチ整形が流行ってるって?
美ってそもそも何か教えて、BITTE?
で、そなたの気分はいわゆるプチヒーロー?
でもその意地を維持するので疲労
ふぅ~。ところで、Who are you?
匿名大使、めざすは永遠美形の雄?
たとえばhideと書いて
ヒデ、それともハイド?
もっとも、ジキルとハイド
背後にあるのはいずれなれど
人格をかえるなんて芸当
それは永遠の自己問答
あたしゃやっぱりしきるのが苦手
そんなときシチリアの陽気で
だれか変わりに仕切っておくれ
そこのみのさぁ~ん、愛想はおまかせ
でも、しってるよ
人格とはひとすじなわではいかないってこと
アニメのなかの出来事でもなく
二面性を使い分ける、うまくそつなく
ア・ニメン性の生涯
解離性同一性障害
でもときどき自分がどこかへいってしまう、
ってことはだれにでもあると思う
自己乖離なら、はやく自分へお帰り
ただそう襟
もっとも、サイコパスのかたはパス
その役はレクター博士で十分まにあってます
男と女
天使と悪魔
子供と大人
狂気と無邪気さ?
物語の世界だけじゃない
他人事ではすませられない
表裏一体感情の連結
ころころ変わるこころの現実
天気のように
流行のように
笑っているのは誰かしら?
泣いているのは誰かしら?
アニメン性のにっこりむっつり
アニメン性でぐずりばっさり
なにごともルーズ、ではなくタイトにいきたい
で、 おしゃれの基本はまず足元にあり
ベルルッティを履くウォーホル
素足にレペットならゲンズブール
そういって日頃気をつかうのは靴
でも合わない靴を無理に履いているのは偏屈
もっとも自分にあう靴がないなら
いっそアベベよろしく素足のままでいれば?
だけど人間足元が揺らぎ始めて気づく
この影はほんとうに自分の一部?
翳りあるもの、車道ではたとたちつくすのは
影をモノとしてみつめるマルクス派
もっともコメディというならマルクス兄弟に弟子入りを
あるいはメルヘンとしてならシャミッソー
そう、いっそ影なんて売っちまったほうがいいかも
幸せは確信できないけど夢だけは見れる身
七里靴をはいたシュレミールのように
もっとも日々大地震の予兆におびえる島国
それなりにめいめい何かを感じなくちゃならない
かくいう時代は絶えず綱引きの真っ最中
ひとみはみな勝ち組につこうと目を凝らす
が、聞こえてくるオーエスオーエスのかけ声
ときにそれはSOSにも聞こえ
まわりでは負け犬たちの嗚咽
とおくでエリートたちは優越
ことはたえず磁石のNとSのように引き合うとはかぎらず
論争は数に限りあらず
進化をとるか自然を愛すか問われるアンサー
もっともぼくのパソコンOSはパンサー
よこにはすでにジャガーのような未来が待機しているが
どっこいミックのようなおじさんにこそ期待したいんだ
もし君自身のipodが文字通り愛をしたためた壺だとしたら
つまりつまった音楽に愛がいっぱい含まれているとしたら
ヘッドフォーンを外しときには耳を傾けてほしい
自然の音に愛が聞こえるヒトはこれ幸い
ぼくの耳は貝の殻海の響きを懐かしむ
と詠ったコクトーのメッセージを酌む
それは地球を愛するためのアーベーセー
たとえば自然のしらせ
そう、かつて白瀬隊員が目指した南極
その溶け出した氷の行く末を危惧
もっとも時が確実にすり減っていると感じるのは
老いの心境ではなく、おい、といいたくなる状況さ
時間は限りある宝石
さあダイヤを確認したら教えてほしい、君の座席
君が乗り込んだ列車の名はナイチンゲール
優しき愛であふれかえる
最強の格闘家ノゲイラはがんばる
でもおいらが気になっているのはノグチゲラのいるやんばる
あるいは散乱する掃き溜めに鶴、
ではなく産卵できないアカウミガメをみる
たとえばもし君がトキの絶滅に関心をもたなけりゃ
一時の幸せしか味わえないんだ
未来のトキメキも同じように絶滅する
佐渡の空がミライが映し出す
そう星は何でも知っていると
考えてみよう、たとえばキトラに描かれた星たちのこと
古代の妄想に会釈
で、現代の鈍感なドンたちの妄想に申そう
あなたたち政治家のお世辞やメッセージはあてにできない
しょせんシグナルはいろんなところで鳴ってるわけだし
ここにある印の意味を個々で考えよう
ゴッコは無用
嘘つきなエゴロジストさん、 さようならごきげんよう!
時間は明日を昨日へ自動変換してくれるが
優しさや思いやり機能は永遠に手動のまま
さあ 君がインストールするOSの名はナイチンゲール
愛という名のアプリケーションが立ち上がる
科学は万能といってもときどきはくしゃみ
つまりサイエンスハクションに注意
そうはいっても透明高速道路ひたはしるエリート遺伝子たち
絶対に赤いはずだよね、ぼくらのなか流れる血?
確信をもてないヒトが今後増えていくのも無理はない
倫理外のできごとはなんだっておっかない
たとえば 生まれおちた草原が緑
ではなくガラスの間取りだったり
1996夢を載せて誕生したクロ-ン羊ドリ-
が、しかし六歳七カ月彼女には安楽死のストーリー
君を眠りに導く羊がそりゃクローンであってもかまわないけど
眠らなくても生きていける人間なんていらないよ
世界のあちらこちらで代理の神様がブーム
つまり自家製の命づくりというミーム
こちらカルタのようにカルタへナ議定書
さすがにブームのきざしなんかないよ
でも、 夢の交配と人類の荒廃は紙一重
心あるものへ、ヒトであるものへ
いまやあっちこちで科学が擦りむく数々の軽傷
そこにちゃんと警鐘を鳴らしましょう
クロ-ンは正論なのか?
それとも空論なのか
もっとも吾輩の辞書に不可能の文字はない
そういってのけたのはナポレオン三世
ぼくたちは科学の恩恵にある意味オッケー
ありがたいことは認めるがある種コッケー
ガガーリンの見つめた美しい地球
そんな青いベールをまとった花嫁が青ざめる
もし不可能の代名詞青いバラが咲いたなら
まっさきに青ざめるのはカメレオン先生なんじゃないかな
で、ビールやウイスキーだけじゃないとサントリー
遺伝子を組み換えて青いバラをエントリー
その名はムーンダスト
花ことばじゃ永遠の幸福を意味するそうだけど
月だって欠けることもある
あなたは未来にバラ色の絵を描ける?
もっともぼくの情熱はいつだってバラ
この血の色と同じ深紅の薔薇でありたいから
しがないけど枯らすわけにはいかない
で、いつまでも青ざめているわけにはいかない
いつだって人類の危機に立ち上がらなくちゃ
そうしてぼくがほっとひといき啜るのはバラの花びら入ったホットな紅茶
もちろんデルフィニジンは無用
さよう、湛然につくられた天然の味を愛してる
ぼくや君を導こうとする遺伝子の祈り
そいは青いバラ色の明日に組変えられませんように
組み換えなきゃいけないのはまず世の中のシステム
ぼくは愛と希望のト―テムポ―ルを見上げる
きみが迷うバラか連番かの結果じゃない
もっとも夢をみるにも平和じゃなきゃならない
だからぼくは情熱のバラを君に送りつづける
真理をみすえてジダンのようにマリをける
そうゆえに魂のストライカーゆえの地団駄も踏む
ふむふむ、もっともきれいなバラにはとげがある
でもささった傷は勲章さ
みれば傷口は星形
その血が真っ赤だったら安心していいわけだよ
ぼくはクロ-ンじゃないと