2007.4.1の日記より
おっと、そこにいるのは親友のエープリルフールじゃないか。
やあ一年ぶり、君のとびきりのジョークが好きだ。
四月一日、いつも今年こそみんなをジョークで幸せにしてやると意気込んでいる君が
目を覚ましたときにはなぜだか日付が変わってるって話、
ああまた一年待たなきゃならないよ、
生まれてこのかたこのセリフを何度つぶやけばいいんだ?
毎度毎度決まったように繰り返す君に思わず笑っちまったよ。
ま、カタい挨拶は抜きってことできみと再会の祝杯を酌み交わそう。
ほらほらテーブルでは桜色の気分を螺旋に溶かし込んだ酩酊がまちわびているんだ。
ところでまさか君が手にしているカードはスペードの女王ではないよね?
ぼくが大切に握りしめていたハートのエースはちょっとふやけてしまったけれど
大丈夫、ほんもののハートはもうぴかぴかに輝きはじめてる。
だれだい、それでもくたびれ方はかわんないっていう意地悪な輩は。
それは正真正銘のブランニューってわけ、ジョークなんかじゃないよ。
ただし、ちょいといま困ったことがある
書き方をわすれちまったみたいなんだ、どうしよう・・・
ぼくにできることは、食う寝る、そして書くことだけだったのに。
でもそのときの君の言葉がとてもうれしかったよ
「忘れることを知らなきゃ、今頃ぼくの頭は百八つの鐘の音で狂わんばかりだよ」ってね。
うむ、そうだそうだと思ったんだ、忘却は偉大な良薬ってわけ。
でも来年こそは忘れないでよね、少なくともぼくは君をこんな風に待ち続けているんだから。
ところで、君はいったいだれなんだい?