ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.30

モードチェンジの秋に、新たに美の視点を

緊急事態宣言が解除されたという開放感はある。
とはいえ、いまだもやもやが晴れないのは、
このおかしな事態が、さほど正しい方向へ向かっている気がしないからである。
相変わらず茶番が根強く居座っているのは錯覚ではないだろう。

ワクチン接種〜パスポートへの流れ一つ見ても、何かがおかしい。
明らかにおかしいものに支配されている。
人はなぜそのことに気づかないのだろうか?
なぜ、情報が規制されなきゃならんのだ?
なぜ、だれもマスクを外さないのだ?
目覚める人も徐々に増えてきてはいるが、
それでも、まだ、大多数はそうではない。
ここはずばり、モードチェンジこそがカギになってくる。

その意味で、先だっての総選挙の成り行きを見守っていたが
結果は予定調和とあいなった。
最悪の某大臣が選ばれなかったことだけが唯一の救いだったが、
それでも、個人的にまだ納得はしてはいない。
やはり、政策、そのオーラを鑑みても
高市氏が群を抜いて、期待感があったのは間違いないところだし、
このタイミングで、彼女が新たな舵取りを担ってゆく国家にこそ、
希望を見いだせたのは事実である。
しかし、そうは簡単に問屋がおろさなかった。

総選挙を見越した仮の組閣をみてもあきらかだが
この大きな流れが、急には変わらないのは残念である。
もちろん、決まった以上、新総理には頑張っていただきたいが、
具体的に政策、結果として見せていただけなければ、
政治への不信感払拭には至らない。

高市氏は十分健闘をたたえられているし、
次こそは彼女の番であるともいわれているが
先のことなど誰にもわからないし、はたしてこのまま何事もなく
順番が回ってくるのだろうか?
ひとりで世の中が変えられるわけではないのだから
その手腕を、現行の内閣のなかで、埋もれず、腐らず
最大限発揮して、次につなげて欲しいと願うばかりだ。
ただ、誰がトップに立とうと、まずは感染症対策の見直ししかない。
このおかしな騒動を沈めるには、扱いを五類相当へ速やかに変更すること、
すなわちインフルエンザ同等の扱いを以て、通常の医療体系に戻すこと、
それだけですべては解決する。
これができない政治家なら、もはや、上に立って国民を守ることなどできるわけがない。
いつまでも、エビデンス不確かな情報ばかりで
これまでの反省や検証もないまま、次のステージに向かうことはできない。
だから、そこは絶対に譲れないのだ。

これまで、自分としては政治的なことに
さほど関心を示してはこなかったし、やたら滅多に政治を批判することはしない。
ここで、さもわかった風に語るつもりなど毛頭ないが、
今、この世の中は、明らかに何かがおかしいのだ。
おかしいことには声をあげねばならない。
このまま、脳天気にすごしていれば、必ずしっぺ返しを食らうだろうし、
すでにそんな社会になりきってしまっている。
これには恐怖しかない。

当然、一国民として、無関心でいるわけにもいかないし
もう一度、生きる意味や、この時代に存在する事の真の意味を
自分事として考え直す時期にさしかかっているのは疑いようもない皮膚感覚なのである。

そうした思いが前提としてありながら、
あれやこれや難しいことは、おいておいても、
もっと自分のなかに眠る可能性や、
その自分が感知するところの、素晴らしき波動のもとに、
豊かな明日を歩んでゆきたいのだ。
結果、未来がどうであれ、自分自身をいい意味で中心に据えながら、
世の動向にも目を光らせながらモードチェンジした
素晴らしい世の中の空気を吸っていたいし、
その共感をもって隣人に接したい。

そうした際に、時代を映し出すのがアートの使命であり
可能性でもある。
自分のアンテナがキャチするアートの波動を、
このモードチェンジのタイミングで掲げてみよう。

The Madmen:Yellow Magic Orchestra

YMOの曲のなかでも最も好きな一曲。細野さんのベースラインがたまらなくかっこいい。

特集:フォール イン ワン〜カムバックフリーダムアゲイン(アート編)

  1. 序・『原郷から幻境へ、そして現況は?』鑑賞〜Yの悲劇・・・横尾忠則という画家
  2. 誰よりも現代をゆく廃材おじさん、この人を見よ・・・大竹伸朗という芸術家
  3. Are You ReadyMade?・・・マルセル・デュシャンという美術家
  4. 魅力マックス、アート版モテ男はダダの人・・・マックス・エルンストという画家
  5. 永遠の駄々っ子は、無頓着、しかし無関心ではなく・・・マン・レイという芸術家
  6. 色彩のイッテン主義、賢者の教義を聴講するべし・・・ヨハネス・イッテンという芸術家
  7. エロスの伝道師満寿夫さんロスを偲んで・・・池田満寿夫という画家
  8. 社会に反る、仮面を纏った元祖パンク画家アンソールを讃えよう・・・ジェームズ・アンソールという画家
  9. これはブログではない・・・ルネ・マグリットという画家
  10. 母の呪縛はファムファタルを夢見続けたデルヴォー爺の甘く切ないロマンに沈む・・・ポール・デルヴォーという画家
  11. アプレモディ。少し愛して、長〜く愛して・・・アメデオ・モディリアーニという画家
  12. Who is FOU FOU?・・・藤田嗣治という画家
  13. 絵とモード、人生の祝祭学に彩られた美のステキスタイル・・・ラウル・デュフィという画家
  14. 野獣死すべし。紙とハサミでモダンを切り出そう・・・アンリ・マティスという画家
  15. 軽さの運動力学、ポップ・アートのレジェンドに乾杯・・・フェルナン・レジェという画家
  16. 土筆か焼き鳥か彫刻か、ジャコメッティーのブレイクタイム・・・アルベルト・ジャコメッティという彫刻家
  17. 愛すべき天然記念画家はジャングルで夢を見る・・・アンリ・ルソーという画家
  18. ラムで酔いしれる、我がキューバ狂時代の幕開け・・・ヴィフレド・ラムという画家
  19. 美の女神は女に疲れた男よりも憑かれた画家を愛す・・・マックス・ワルター・スワーンベリという画家
  20. 瑛九の眼差しは魂の永久運動を感光する・・・瑛九という画家
  21. 虎チックコメディ・・・長沢芦雪という画家
  22. 圧巻五百体もの若冲羅漢たちは、あっけらかんと光臨を仰ぐ・・・伊藤若冲という画家
  23. うたかたのアウトサイダーは、弾ける男根少女たちの夢を見る・・・ヘンリー・ダーガーというアウトサイダー

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