ジャケ買いといふもの、其の弐
その音楽がジャケット次第でバカ売れするというようなことはないにしても、あまりにもその音楽のテイストからかけ離れているとよっぽど名の知られたバンドでないかぎりはそれはそれで、聴く気がしなくなってくる。 かつては、分かる人だ...
その音楽がジャケット次第でバカ売れするというようなことはないにしても、あまりにもその音楽のテイストからかけ離れているとよっぽど名の知られたバンドでないかぎりはそれはそれで、聴く気がしなくなってくる。 かつては、分かる人だ...
昨今のレコードブームはちょっと嬉しくなる。それだけ、音楽に対するこだわりがあるということだからだ。同時に羨ましくもある。大きな家に住みたいとは思わないが、収納を気にせずに暮らすというのが一つの憧れだった。 自分はある時か...
ジャケットの誘惑は催眠術のごとく 雨の一日、ずっとピンク・フロイドを聴いていた。これまでよく聴いていたものも全く聴いてなかったものも含めて聴いていると改めてピンク・フロイドそのものが好きになってくる。それだけ、魅力のある...
秋の気配に乗じて、日頃ヒーラーとして大いに世話になっているアンビエントミュージックセレクションを書いてみたい。 もともとアンビエントへの思いは強いが時代とともにアンビエントの形態にもずいぶん変化が見られる。一口にアンビエ...
はっきりくっきりクリスタルなときめき その昔『なんとなく、クリスタル』という小説があったけな、そんなことがふと頭をよぎった。一時代を築いた、あの田中康夫のミリオンセラー小説である。タイトルだけは覚えているのに、中身の方が...
いとしのムーン 憑き物語 フルムーン。先日、夜風を浴びながら月の美しさに見惚れていた十五夜の日。心ここに在らずと、遠い世界のかなたからふりそそぐ言葉なき言葉にひとり耳を傾けていた。 月のことを、簡単に語るよすがをいまだ知...
今更だけど、君は僕のクイーン 遅まきながら、数年前から、自分の中にクイーンブームがやって来ている。映画『ボヘミアン・ラプソディー』はまさにタイムリーな体験だった。もちろん、これほど息の長い歴史的なバンドで、知らなかったわ...
九月の暦がはらりとめくれるたびにくしゃみがひとつ。季節の変わり目にご注意を。空を見上げると、かくも麗しいヘリオトロープの夕暮れどきの厳かでロマンチックなひとときに佇む。何と言っても九月は乙女ときめく眩しい季節なのでありま...
竹内まりやの懐かしの「セプテンバー」を聴いていると「一番寂しい月」なんて歌われるものだから切なくなってくるのだけれど自分には一年の中でもっとも好きな月なのであります紅葉ならぬ昂揚の季節。ロマンチックムーンの下で、はみかむ...
あれだけうるさかった蝉の合唱もぱたっと止みわずか数日の地上の夢を抱いてねむる蝉の亡骸が路上ところどころ、ゴロンと転がっている。もののあはれを感じながらひとり秋の気配を読み解く今日この頃。 今年は梅雨が長引いたせいで夏はな...