稲垣足穂のこと
ココアとお茶目と足穂の話 普段はコーヒーと紅茶を気分で飲み分けているのですが今日は珍しくココアを飲んでいます。 あっ、ココアで思い出した稲垣足穂「一千一秒物語」の『ココアのいたずら』のことを・・・ ある晩 ココアを飲もう...
ココアとお茶目と足穂の話 普段はコーヒーと紅茶を気分で飲み分けているのですが今日は珍しくココアを飲んでいます。 あっ、ココアで思い出した稲垣足穂「一千一秒物語」の『ココアのいたずら』のことを・・・ ある晩 ココアを飲もう...
フランツとお話しましょう。それって可、それとも不可? ベッドで裏返しになって、手足をバタバタさせながら、自由を奪われし哀れなる個体。ただ天井を見つめながら、オレは全くどうかしているぜ・・・と考える巨大な甲虫ザムザに、いつ...
ボクは苦悩するクノーを支持するだろう 一つ前に、ブルトンのことを書いたが、これは事実上、その続編として読んでいただきたい。そこで先日から読み直した『オディール』のことを書こう。これがやっぱり面白い。『オディール』、それは...
文体くの一、ウリポ言葉に痒ぃ〜言葉 街で偶然だれかと知り合ったとして、もし、なんかの拍子でレーモン・クノーの話になったら、それだけで、ぼくは吹いてしまいますね。 プッ。 レーモン・クノーを知っているというだけで、それぐら...
希望の始まりはいつだって狂気のポエジーを懐胎する フランスの詩人、文筆家アンドレ・ブルトンのことを書くというのは、それこそ実に気を遣う行為に思える。それはおそらく生前のブルトンという人が実に気難しく、多くの同胞たちを次々...
余白にかくかく云々、夢の遍歴は卵形詩人を巡る旅のごときもの 彼女の気絶は永遠の卵形をなしている。 「絶対への接吻」より こうしてまがいなりにもブログを書いているということに何か意味はあるのだろうか?日々自問せずにはいられ...
心はどこか焼け野原 ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか、ニ、ニ、ニーチェがサルトルか、みぃんな悩んで大きくなった。オレもお前も大物だぁ〜。昔そんなコマーシャルがあった。なんだかわからなかったけど、子供ながらに面白いなあと思っ...
タッソー、夏の黄昏。アンドロギュヌスのいる舗道 いつだったか、雌雄モザイクのクワガタを発見したというニュース記事を見た。ちなみに、「雌雄モザイク」とは記事によれば次のような事例である (1)大顎の右側が雄の顎、左が雌の顎...
わすれ敵は今日だけの恋人 8月6日は広島原爆投下の日。三日後は長崎である。何回目の夏だろうか?夏だけはかくも律儀にやってくる。セレモニーや報道も目に入る。それぞれのヒロシマ、ナガサキがある。が、個人にとって、なぜだかしっ...
冴えぬ男たちの群像の夢見る死姦ラプソディ ネクロフィリア=屍姦という聞きなれない響きに、ニヤリとする人間がそう多くいるとは思えない。何しろマイノリティ、いわゆる禁断の世界である。人肌の温もりよりも、冷たく硬化した死体を選...