アイリス・アプフェルについて
ファッションのみにあらず、丸くて大きな人生の虹彩学 アイリス・アプフェルという人がいる。ご存じだろうか?1921生まれというから今年めでたく百歳を迎える老女である。がしかし、なんとも若い。気持ちがいつまでもみずみずしいウ...
ファッションのみにあらず、丸くて大きな人生の虹彩学 アイリス・アプフェルという人がいる。ご存じだろうか?1921生まれというから今年めでたく百歳を迎える老女である。がしかし、なんとも若い。気持ちがいつまでもみずみずしいウ...
10年に一度しか撮れないのか、撮らないのか? 『みつばちのささやき』から10年後に『エル・スール』。 そのまた計ったように10年をかけ、 エリセが満をじして温めていた構想が テーマがかぶるということで、企画を断念せざるを得なかったのは 呪われた作家ゆえなのか? 幸い、そんな思慮深い作家が 気持あたらに手を伸ばしたもう一人の神秘があった。 スペイン美術を代表する画家アントニオ・ロペスである。
シークエンス写真という概念は、 それだけでフォトストーリーであり たとえばクリス・マルケルの映画『ラ・ジュテ』を彷彿とさせる。 マルケルは連続する静止画で映画を形成したが マイケルズはそれを平面の写真だけでやってのけただけである。
ラトビアのリガ生まれのアメリカ人 マグナムフォトの写真家フィリップ・ハルスマンといえば 何と言ってもダリとのコラボレーション「ダリアトミクス」が有名だ。
双子座の季節にフリークスは微笑む 知的好奇心が強く、ノリが良くおしゃべり好きコミュ力に優れているが、二面性あり・・・・などというのが、よく言われるところの双子座の特徴らしい。あくまでも個人差の考慮なき、一般的な占星術の話...
永遠の砂丘少年 いまだにいたずら心はありましてね、河原で石を拾ってきたり。レンガのかけらとかもね。……自宅の黒いテーブルの上にいろんなものを置いてそれを撮ったり、コラージュをやったり、写真の上に描いたり、そういうことを最...
戦火の中で平和と愛を夢見たユダヤ人、 旧ソはリトアニア出身の写真家 イスラエリス・ビデルマナスは、 フランスに亡命し当初は画家を志望するも、 おそらくは生活の為に、 写真を選ばざるをえなかったのだろう。 フランスに帰化してまでそのパリに活躍の場を求め イジスという名で、主に「パリマッチ」のフリーランスカメラマンとして活躍し 「何も起こらない場所のスペシャリスト」と称されたのだった。
手元に一冊の写真集を眺めている。 日本が誇る写真家細江英公と舞踏家土方巽によるコラボ 『鎌鼬ー田代の土方巽』は、まさに一つの神話のような 奇跡を刻印している。
ビル・ブラントの写真を前にするとき 人は、その隠された秘密を紐解きたい欲望が ふつふつと込み上げてくるかもしれない。 けれども、写真をいくら眺めていても ビル・ブラントの文献に目を通していても 秘密があからさまに暴露される訳でもない。 『パースペクテブ・オブ・ヌード』における 各肉体へのクローズアップは、 そうした秘密への鍵として、現前に投げ出されるだけだ。
ライカというと、真っ先に思い浮かんだのが、 アンリ=カルティエ・ブレッソン、 フランスの著名な写真家であることは言うまでもない。 写真家集団「マグナム・フォト」で有名だ。 “決定的瞬間”をカメラで切り取ることに長けた写真家ではあり、 それらの写真もとても魅力的なのだが、 ここでは、むしろ、そうした観点をはなれ、 我々日本人には馴染みのある 日本座敷の静謐な一枚を巡って、考察して見よう。