サルバドール・ダリ&ルイス・ブニュエル『アンダルシアの犬』をめぐって
前衛というキーワードから満を辞して引っ張り出してきた 『アンダルシアの犬』について、 今から約1世紀近くも前の このあられもない映画を見たあなたは、 居ても立っても居られず、 その感想をグダグダの解説でもって おっ始めようというところじゃないだろうか? しかし、そんな事をしたところで、おそらく何にも伝わりはしませんよ。 むしろ、誤解を招くだけですから、悪いことは言いません、 そこは素直に、悪夢を見た、とでも言って流しておきなさい。 言ってみれば、結論はそういうことでしかないのである。