映画・俳優 小沼勝『生贄夫人』をめぐって 2021.04.30廃屋でSM道を突っ走る、生贄たちの狂乱レース 「ねえ、苛めて下さってもいいのよ。どんなお仕置きにも私、耐えてごらんにいれるわ」 映画を見極める視線と、ひたすら官能に酔う視線が決して同じ方向へは向かないのは、当然と言えば当...
文学・作家・本 小沼勝『花と蛇』をめぐって 2021.03.27肉を縛って、心を放つ、男と女のリビドー道巡り 「官能」というテーマから考えていくと必ずぶち当たるのが、倒錯の美意識である。ここでは、単刀直入にSM映画といってしまおう。かの団鬼六氏によるSM作品の原点にある『花と蛇』は企...